栃木・会津参拝旅行記〜その2〜

 再び東北道を北進、遠くには雪解けの進む那須連山がかすんで見える。
米所・栃木の穀倉地帯を過ぎると途中にのんびりと青草を食む若駒の放牧場が見える。

 白河を過ぎ、釈迦堂川を渡り須賀川の牡丹園に到着。
東京ドームの三倍の広さの敷地の中に二九〇種七〇〇〇株の色とりどりの
牡丹が今を盛りと咲き乱れている。園内を散策し、しばし目の保養をすることができた。
名残を惜しみながら牡丹園を後にする。

 阿武隈山系の地下天然水を使用、享保年間より受け継がれた、
その伝統の味、乙字亭の「そば御膳」に舌つつみをうち昼食をとる。
俳人松尾芭蕉も足跡を印した須賀川の景観が素晴らしい。
再び車中へ。今夜の宿泊地磐梯熱海温泉へ向かう。

 磐梯温泉「華の湯」に到着。旅装を解く、日没には未だ早い。大きな檜風呂に身体を沈め、
のんびりと温泉を楽しみながら今日一日を振り返る。

 六時、宴会。大広間で、今年で参加数十回を迎えた池田、露木、佐藤の三氏に
副住職より記念品が贈られた。全員で拍手、努力を讃え敬意を表する。乾杯の後、
胸襟を開き、親睦を深め、時のたつのも忘れて楽しいひと時を過ごす。

 早朝四時に目が覚め、お茶を飲みながら、澄みきった、深みを増した緑を窓から眺める。
朝の景色がひんやりとして心地よい。朝食はバイキング料理に舌づつみ。九時、「華の湯」に
別れを告げ49号線から磐越道に入り、車中で妙国寺についてお話を聞きながら会津へと向かう。(つづく)

<文章 檀家・泉澤慎吾 いずみさわしんご>

  
須賀川牡丹園